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税務調査体験談

実は私、税務調査を受けました。

もちろん人生で初めての体験でした。

会社を設立して五年目にあたるのでそろそろと思っていた矢先のことでした。

今日はその体験談を書きますね。

9月某日朝ちょうど9時、突然インターフォンがなりました。

『こんな時間から来客は珍しいな』

と思いながら寝ぼけ眼でインターホンを取ると、国税局資料調査課を名乗る人物が立っていました。

しかも3人!

正直、初めてのことなのでかなり動揺しました。

税務調査は受忍義務があるらしいです。

聞きなれない言葉ですが、調査は拒否はできないという意味らしいです。

でも、

『覚えていない、忘れた』

など記憶があいまいな部分はそのように回答しても良いみたいです。

調査は全然高圧的ではありませんでした。

むしろかなり腰がひくかった。

部屋のものを触るのにもいちいち許可をもとめてくるし、言葉遣いもやたら丁寧でした。

見解を一方的に押し付けられるということもありませんでした。

国税って横暴なイメージがありますが、私の場合そうではありませんでした。

1人がベテラン、もう一人が中堅、もう一人が研修中みたいな感じ、でした。

マルサはかなり横暴な調査をするようですが、それ以外の部署は、そうではないみたいです。

だってそうですよね。

そもそも容疑者でもないんだし裁判所の令状をもってるわけでもないんだし。

税務調査は無予告でした。

何故無予告なのか?予告しなければいけないのではないのか?ということをたずねると、

『基本的には予告をする。しかし私が知る実務としては、無予告が多いのが実情。理由は、ありのままを見たいから』

という回答でした。

税務調査の初日に、『質問応答記録書』を作成され、これにサインを求められると思います。

サインをしたほうがいいかどうかというと、じっくり吟味して、納得したならサインしてもいいと思いますが、基本的にはサインをしないほうがいいと思います。

緊迫した状況なので、自分の記憶が不正確な場合があります。

後で冷静に考えると、あの回答は間違いだった!

ということはよくあります。

しかしサインをしていると、それを覆すことはできません。

なので、
『頭の整理ができていないのでサインはできません』
『記憶違いの部分があるし回答に自信がないのでサインはできない』
『弁護士に、そういう類のサインは一切するなと指導をうけている』
とし、

また、サインを拒否しているのに何度も求めてくるのはルール違反なので、そのようにも伝えましょう。

サインをすることに特に問題がない場合でも、
『記憶違いがあるかもしれません』
という文章は一言いれてもらいましょう。

ところでこの『質問応答記録書』には地雷が仕掛けられています。

国税側は否定するでしょうが、たぶん、確信犯です。

どうにかして税金を1円でもとってやろうという魂胆が見え見えでした。

例えば、『質問応答記録書』には、

「去年の売り上げは○○万円だったと思います」

という文章が私の回答として記載されていましたが、私は言った覚えのない回答でした。

当然、取り消させました。

国税は絶対に信用してはいけません。

基本的に私は性善説をとっていますが、税務調査においては性悪説にたつべきです。

もう一つ驚いたのが、FXについての調査でした。

FXの利益は、確定利益ではない含み益の段階であっても、毎年確定申告しなければいけないそうです。

私は知らなかったので、確定申告をしていませんでした。

これは悪質な所得隠しに該当するので、7年分調査をさせてもらう、これは決定事項です。

と言われてしまいました。

私はこれはマズいと思い、仕組みを知らなかったことと、故に所得隠しはしていないことを説明しました。

すると1週間後に、

「あなたの主張を受け入れます。悪質な所得隠しでは無いようなので、5年分にします」

との回答を勝ち得ました。

ここで皆さんに教訓にしておきたいことは、「決定事項と言われてもそれは覆すことができる」、ということです。

税金の世界は、黙っている人やおとなしい人は損をする仕組みになっています。

交渉が苦手な人は、弁護士を同席させてもよいかもしれませんね。

税務調査 にちゃんねる で検索するとかなり情報がでてきますのでおすすめです。

特に、初めての税務調査で何もわからない人、ぜひ調べてみて下さい。

今回の税務調査で気づいたことを、自分の整理という意味も込めて、羅列します。

・私は人生で10口座ほど開設したことがありますが、全部ばれていました。
縁もゆかりもない地方都市で作った口座も、ばれていました。
(その頃はまだゆるくて、縁もゆかりもない土地の口座は、簡単に作れたのです!)
5年以上前に解約した口座もばれていました。
銀行口座は基本全部ばれていると思って下さい。ただ、海外の口座はばれていませんでした。
・領収書のない経費も落とせるのは本当でした。楽天で、代引きで注文した商品が確か10万円分あると主張したところ、意外にあっさりと認容してもらいました。
・自宅兼オフィスの家賃も、交渉の結果70%を経費として認めてもらいました。通常は、10%ほどしか認容されないという話でした。根拠をきちんと説明できれば、認めてくれる印象でした。
・ヤフオクでの収入があることは把握されていましたが、なぜかIDや取引履歴まではチェックされませんでした。
・確定申告の時期がきて大変忙しくなるので、2月中に終わらせたいとのことでした。
・仮想隠蔽行為があれば7年遡及されるそうです。今回7年遡及させてもらうかもと言われましたが、仮想隠蔽行為は無かったことを根拠をもって主張した結果、7年の遡及はなくなりました。ただの脅しだったのでしょうか?抗議をしたら税金が安くなるという話を時々聞きますが、これは本当でした。
・自分は営業に行くときレンタカーを借りるですが、そのまま旅行に行ったりもします。なので、レンタカー代とガソリン代と高速代はどのぐらいの割合で経費として落ちるのかを尋ね、結局50%を経費として認容してもらいました。こういう線引きが難しい経費は、調査員との話し合いで決まるという印象をもちました。
・9月頭開始で、中間報告が11月中旬、そして修正申告を出したのが2月の下旬、でした。
・そして4月の下旬に、更正決定等をすべきと認められない旨の通知書が届きました。

これが、書類の実物です。

kousei

更正決定等をすべきと認められない旨の通知書の意味は、要するに、もうこれで税務調査は終了ですよ、ということみたいです。

興味本位で、

『マイナンバーが始まったら会社員の副業って会社にばれるのですか?』

と聞いてみたら、

『基本的にばれる。そもそも副業禁止規定を設けている会社が多いから、それは守らなければいけない』

とのことでした。

良かったら参考にしてみて下さい。

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