話題になった日本のマチュピチュと呼ばれている場所をご存じだろうか。それは、兵庫県にある『竹田城』と呼ばれるところであり、そこに行ったときした車中泊についてお話しをします。
天空の城として有名な竹田城は標高353mもの山上に位置する竹田城跡のことです。山城の遺跡として、ここまで残っているのは日本全国でも稀のようです。なんといっても秋の終わり頃(10月~11月)の晴れた早朝に行くと、山頂を雲海が包み、竹田城の姿はその名の通り「天空の城」そのものになり、素晴らしい景色だと訪れたことのある友人から話を聞き、居ても立っても居れず、兵庫県へと車を飛ばしました。
私が向かったのは夏がまだ終わったばかりの9月の初旬で、ジメジメとした残暑が続いていました。兵庫県といっても北は日本海、南は太平洋とかなり広い県なんで、目的地となる兵庫県朝来市へは兵庫県神戸についてからも数時間かかるようでした。せっかく神戸に来たのだからと思い、神戸港の近くにある「Chinaタウン」で昼食と「モザイク」と言われる商業施設でカフェや買い物を楽しみました。そのあと、明石海峡大橋を見に海沿いに車を走らせました。明石海峡大橋は何回か見たことはあるのですが、見るたびにその壮大さにいつも感動します。その日はとても晴れた日で青い海と空に挟まれたこの白い建造物はとてつもなく大きなものに見えました。夜まで時間もあったので渡ることもできたのですが、ETCがないと2000円以上の通行料がかかり(ETCだと半額ほど)、ETCを忘れてしまっていたので残念ながら断念しました。とはいっても須磨を通り、海沿いのドライブをしていると既に夕方になっていました。
海の近くで車中泊がしたく探した道の駅が『あいおい白龍城』でした。兵庫県とはいっても岡山県寄りにあるため、神戸からも結構離れているこの道の駅ですが、名前にから察する通り、中国の建物のような風貌で遠くからでもすぐにわかります。また、この道の駅の特徴は海の駅も併設され、海の目の前に佇んでいるので海の近くで車中泊がしたい私にとってはぴったりの場所でした。ただ、この駅の名前をずっと「はくりゅうじょう」と呼んでいたのですが、着いて初めて『ペーロンジョウ』という読みなであることがわかりました。中国のどこかの市と相生市が姉妹都市だからとかの理由かなと思いましたが、どうやら『ペーロン』というのは中国から長崎に伝わったとされる10人以上が乗るボートのことで、長崎県出身の造船所従業員がこの相生市の港で行ったことでこの地に浸透し、『ペーロンジョウ』ができたようです。夏にはペーロンへの乗船体験もできるようで、観光名所の1つとなっているみたいです。
そんな駅ですが、外観や名前が特殊ですが、建物内部は他の道の駅とそこまで変わらず、レストランや休憩所もあるとても過ごしやすいものです。私自身、期待していなかったのですが建物2階には『大ちゃんの湯』という温泉施設があり、車中泊をする人にとってはかなり好印象、22時と遅くまでやってくれているだけでならず、すべての浴槽に温泉を引いてくれています。この大ちゃんというのは昔私もテレビで見たのを覚えていたのですが、アスファルトを突きでて育つ『大根』のことで、当時テレビで取り上げられるほど話題になったその大ちゃんの名前をとった温泉施設なんです。露天風呂もあり、かなり疲れを癒した後は、ご飯でも食べようと考えたが、お昼に食べた中華料理がお腹に溜まっていてあまりレストランに行く気が起きなかったので向かいにあるMaxバリューへ軽いお惣菜だけ購入しました。港の近くに車を停めていたので、遠くにある船の明かりをかすかに見ながら、いい雰囲気の中眠りにつくことができました。とても静かで一回も起きることなく、朝を迎えることができました。
竹田城という最終目的地のため、日の出前には起き、道の駅を後にした。竹田城までは以外と遠く、1時間半近くかかって日が出て30分ごろ経った頃、ようやく辿り着きました。残念ながらその日は雨で、雲海は見えなかったが竹田城にいったということだけ満足しました。週末だったこともあり、多くの人が朝早くから訪れていたが悪天候にがっかりしたようでした。かなり田舎でしたが、都会から人が押し寄せてきているようでいたるところに「ポイ捨て禁止」「無断駐車禁止」の看板がでていました。多くの人が車中泊をして、夜中まで騒がしいのか「車中泊禁止」の看板までありました。少し距離はありますが、何のお咎めもなく心地よい道の駅でゆっくり車中泊できたのは運がよかったとつくづく感じました。ただ、竹田城から帰るときに気づいたのですが、竹田城から車で30分圏内に「但馬楽座」という道の駅がありました。少し通り過ぎただけでしたが、温泉も隣接しているようだったので竹田城だけを目当てにこの地を訪れる人で車中泊の予定がある方はこちらの駅の方が最適かもしれません。
道の駅 白龍城(http://peironjo.jp/)
道の駅 但馬楽座(http://www.tajima-rakuza.com/)
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