北海道を夏に車で一周した際、車中泊でよく利用したのが100以上も北海道に点在している道の駅です。その中の1つをご紹介します。
場所は北海道の東に位置する紋別郡、ここは日本で唯一シベリア海から流氷が通る町で知られている有名な町です。また、海の天使の愛称で有名な「クリオネ」に簡単に会うことができる「北海道立オホーツク流氷科学センター」や、これもまた日本で1つしかないごまアザラシのみを飼育する施設「オホーツクとっかりセンター」もあります。「日本でここだけ」のものを色々と楽しめる場所です。札幌や函館など有名な町とは違い、空港から遠い分、観光客も少ないこともあり、ゆっくりと自分のペースで楽しむことができる場所でもあり、私自身、北海道へ行く友達には常にお勧めしている町です。そんな所に今回も行きたく、札幌から何時間も車を走らせました。到着したのは夕方16時頃、もちろんその時間から観光を楽しむことはできないため、早速、車中泊をできるところを探し、翌日の朝から観光をしようと考えました。
周辺に道の駅がないか車を走らせていると丁度、国道238号線沿いに遊園地のような施設を見かけたので、寄ってみるとそこは道の駅でした。この道の駅「愛ランド湧別」は名前の通り、すぐそこに先ほど国道から見かけた遊園地が隣接している北海道にしては少し珍しい道の駅です。どうやら夏だけ、営業をしている遊園地で「ファミリー愛ランドYOU」という名前だそうです。都内でイメージする遊園地とは少し規模は小さいですが、観覧車やゴーカートなどあり、親子向けが十分に楽しめそうな施設です。また、この道の駅の特徴は遊園地だけではなく、サロマ湖という湖をすぐそこにあり、「いこいの森」という無料で入園できる公園も楽しむことができます。
予想以上の規模の道の駅の存在に、何時間も走った甲斐があったと満足感を覚え、車を止めて少し公園を散歩しました。遊園地は17時までだったこともあり、入場客の声や乗り物の音もあまりなく、サロマ湖を囲む遊歩道を歩き、長時間のドライブでなまった体を森林浴でリラックスさせました。森林浴のあとは本当に入浴もしたくなり、近くに銭湯でもないかと道の駅の物産展で働く方に聞いてみました。すると幸いにも車で20分圏内に銭湯があるとのこと。なんとそこも道の駅でした。かみゆうべつ温泉チューリップの湯といわれるそこはなんと天然温泉で、運転につかれた人たちで賑わっていました。夜10時までと想像以上に長く営業をしてくれており、入湯料500円とかなりリーズナブルな値段設定がされています。閉店ぎりぎりまでゆっくりさせて頂き、体の疲れも取れたら、道の駅「愛ランド湧別」に戻りました。温泉に隣接する道の駅で車中泊をしてもよかったんですが、「愛ランド湧別」で訪れた「いこいの森」に朝早くもう一度いって、朝の森林浴を楽しみたいという思い戻りました。
その日は8月下旬とまだ夏だったんですが、さすが北海道、夜になるとかなり冷えます。車に積んでおいた毛布に包り、ゆっくり寝ることができました。車中泊をしている人はほかに3組ほどおり、24時間使用可能なトイレと周辺に点在する観光スポットへのアクセスの良さから車中泊にはどうやらかなり適している道の駅だと確信しました。国道が近いこともあり、車の通る音は夜中もかすかに聞こえはしますが、よっぽど繊細じゃない限りは睡眠を邪魔されることはないと思います。朝は予定通り、公園を再度散歩し、湖の周りを一周しました。長時間運転をすることが多い私にとって、朝から歩いて運動するのは心身ともにかなり健康的でした。道の駅にあるレストランは11時からしか空かないので近くにあるコンビニまで車を走らせました。
さすがコンビニ大国、日本ですね。北の大地、北海道でもコンビニは至るところにあります。この道の駅から10分以内の範囲でコンビニはありますが、レストラン等でしっかりと夕食または朝食をしたい方は予め調べて場所を把握しておいた方がいいかもしれません。
道の駅「愛ランド湧別」:(http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_doro/michi-station/052.html)
湧別観光サイト(http://www.town.yubetsu.lg.jp/60kanko/03annai/you.html)
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